健康と長寿
健康と長寿は、古来より多くの人々の願望でした。近年、日本の平均寿命は大幅に伸びて、世界一の長寿大国となっています。数字の上では、世界最良水準の健康が得られるということになるのでしょう。しかしながら、実際に健康で長寿を享受しているのでしょうか。
寝たきり老人や痴呆の老人の増加、若年層および子どもの生活習慣病の増加、環境汚染、過労死、あるいは栄養価の少ない食事といったように、健康を脅かす要因は減少していません。医療テクニックの進歩に伴って死亡率が減少しただけのものです。乳幼児死亡率の低下や感染症死亡率の低下、あるいは各種死亡率の低下などは、医療の進歩の成果です。
そして、結果的に急速な平均寿命の伸びが達成できたわけです。栄養学の観点から見ますと、健康を守る根本は食生活にあると言えるでしょう。厚生労働省で1日当たり30品目の食事が推奨されています。1日当たり30品目というのは大変なように捉えられるのですが、朝食を和食で調理しますと、3品入りの味噌汁(大豆、ダシ昆布、煮干)で6品になり、ご飯、ノリ、梅干、そして御新香、これだけで10品目になるのです。
少ない朝食で容易に10品目は、達成できるのです。これに生卵や納豆などを加えていきますと15品目揃えることは、本来でしたらそんなに大変だとは感じないのではないでしょうか。健康だと思っている人ほど健康に対する有難味を忘れているようで、健康なのが当然と思い込んでいる人がほとんどではないでしょうか。人は誰でも少しでもバランスを崩しますと精神的、肉体的に容易に疾患になってしまいます。
条理ではみんなが分かっていることだと思いますが、自分のことに照らしてみますとなかなかというのが真実のところでしょう。ダイエットについても、単に痩せれば良いというものではなく、健康な状態を保ちながら自分の目標値まで到達することが、大切なことです。
